Jリーグは24日、同日開催されたJリーグ理事会において、2024シーズンのJ2およびJ3クラブライセンスについて下記のとおり交付することを発表しました。
J2クラブライセンスが交付されたJ3クラブ
ヴァンラーレ八戸
福島ユナイテッドFC
Y.S.C.C.横浜
SC相模原
アスルクラロ沼津
AC長野パルセイロ
奈良クラブ
ガイナーレ鳥取
FC今治
テゲバジャーロ宮崎
J2クラブライセンスを申請したクラブのうち、FC大阪についてはJ2クラブライセンス不交付の判定となりました。
アスルクラロ沼津、奈良クラブ、テゲバジャーロ宮崎は初のJ2クラブライセンス交付となりました。
特に沼津はスタジアムの照明問題に揺れ、一時Jリーグ退会の危機にも瀕しましたが、クラウドファンディングの成功などで照明が完成し、悲願の完成となっています。
宮崎も照明塔を完成させ、初の取得となりました。
なお、以下の7クラブは施設基準の例外規定2を適用し、ライセンス交付となっています。
例外規定2(スタジアム)の適用クラブ
ヴァンラーレ八戸
福島ユナイテッドFC
SC相模原
アスルクラロ沼津
奈良クラブ
FC今治
テゲバジャーロ宮崎
上記7クラブは、昇格決定後5年以内にスタジアムを新設し、供用を開始することを約束しライセンスが交付されています。
このうちSC相模原については、既に本規定を用いて2021シーズンにJ2に昇格しており、前述の猶予期間のカウントが始まっているため、当初では2023年6月末までと定められていた「具体的な計画」の提出期限について、新型コロナの影響を受けたと判断し2025年6月に期限が延長されました。
J3クラブライセンスが交付されたクラブ
FC大阪
FC大阪については、ライセンス交付規則における競技基準に規定されるアカデミーチーム(U-15)の保持が未充足とのことで不交付となりました。FC大阪は、来季よりU-15チームを発足させる予定であることを既に発表しています。
FC大阪の発表したリリース文においては
「今回、Jリーグクラブライセンスの基準に対しての相違がありましたが、昨今、スタジアム要件の不確定要件が残されていても、暫定的特例処置でクラブライセンスが交付されているクラブが多くある中、アカデミーのライセンス基準に対して、リーグの指導のもと進めてきたのにも関わらず、今回の理事会での不交付となったことは、我々にとって納得のいくものではありません」 -FC大阪公式HP1)より一部抜粋との近藤 祐輔 代表取締役社長の声明が発表されています。
また、同日の理事会において、Jリーグへ入会申請のあった6クラブについて、下記のとおり入会可否の承認結果を発表しました。
J3への入会を条件付きで承認
クリアソン新宿
ヴィアティン三重
継続審議
ラインメール青森
レイラック滋賀
高知ユナイテッドSC
ヴェルスパ大分
入会の「条件付き」の承認とは、クラブの施設・財務状況等の審査項目において承認を受け、最終的に当該クラブがJFL最終節終了時点で成績要件を達成している場合、入会を承認するというものになります。
前回の記事において紹介したとおり、入会の条件付き承認を得たクラブはJFL優勝で自動的に入会が確定、2位の場合J3・JFL入れ替え戦で勝利後入会が確定することとなります。
継続審議の理由について、レイラック滋賀は施設基準、高知ユナイテッドSCは財務基準について確認が必要な項目が残っているため、と発表されています。
理由が発表されていないラインメール青森、ヴェルスパ大分については現在のところ不明です。
特に現時点で最もJ3入会に成績要件達成が近いラインメール青森のライセンス取得可否については、J3との入れ替えにおいても重要な判断となりそうです。
1)2024年シーズン「J2クラブライセンス」不交付のお知らせ(FC大阪公式HP,2023年10月24日閲覧)
https://fc-osaka.com/news/2023/10/24/72410/