2021シーズン 新体制チェック・今回はカターレ富山です。
※読みやすさの為に選手名の敬称は省略しています。

【直近5年間の成績】
2016:6位(J3)
2017:8位(J3)
2018:11位(J3)
2019:4位(J3)
2020 :9位(J3)

【2020シーズンの主なデータ】
チーム成績:15勝5分14敗(勝点:50) 9位
得点:52
失点:43
最多連勝:4
最多連敗:4

チーム内最多得点者:武 颯…10得点


【2020シーズンのまとめ】
前年に活躍を見せたFW武 颯ら実力者を補強したほか、前年後半の良い流れを受けてJ2復帰への期待も高まったが、連戦の中で大胆なターンオーバーを実施し上位浮上を試みたが下位との対戦での取りこぼしが続くなど継続して結果を出せず。中位にとどまる時期が続いた。シーズン終了後には2018年途中より指揮した安達 亮氏との契約満了を発表している。


【2021シーズン展望】
中盤の底で安定の守備を見せた稲葉がJ2に昇格した秋田へ個人昇格。チーム内得点王武も同じく秋田へ移籍したが、多くの主力は残留し名将石﨑 信弘氏を監督として藤枝から招聘。地元出身の大﨑 淳矢や昨季藤枝でブレイクした吉平 翼ら実力者を多く補強。社長には初の外部からの就任となる左伴 繁雄氏が就く見込み。今季こそはJ2復帰を成し遂げたい。

ポジション別メンバー構成:3-3-2-2
予想布陣_富山

[GK]
昨季23試合を守った岡が期限付き満了とともに栃木へ移籍。昨季開幕スタメンを勝ち取った2年目の齋藤 和希は8試合に出場したが、今季は守護神としての活躍を期待したい。ルーキー田中 勘太は3試合に出場した。40歳の西部 洋平が清水から加入。J1で300試合以上に出場した大ベテランはチームに多くのものをもたらすはず。

[DF]
藤枝でも主に採用した3CBシステムを予想。CBの軸は主将の今瀬 淳也、J2経験も豊富な林堂 眞、怪我から復帰し2年目の昨季は19試合に出場した戸根 一誓。スタメン定着を目指したい。馬渡 隼暉は終盤3CBの右で定着し計13試合(先発10)に出場した。今季も競争を勝ち抜きポジションを掴めるか。同ポジションの新加入は鈴木 翔登(←熊本)、3年間でリーグ戦出場の機会を得られず勝負の期限付き移籍を選んだ濱 大耀(←札幌)。黒木 聖仁はボール奪取や展開力に優れる。複数ポジションでプレーしているが、アンカーや3CBの中央でパスを散らす役割も魅力的だろう。高い能力を持った選手でポスト稲葉としては適任か。

[MF]
藤枝ではアンカーを置くシステムを採用。姫野 宥弥は同ポジションを度々務めた。前述の通り黒木がこのポジションに入り、姫野がもう一列前(シャドー)に入るパターンも考えられる。末木 裕也は大卒1年目から29試合に出場し活躍。ボランチの他LSBやLWBを務めた。WBは右が柳下 大樹、左は安藤 由翔。サイドから鋭いクロスでチャンスを作れる。右には昨季J通算500試合出場を達成した田中 佑昌、YS横浜から加入したJ3屈指のドリブラー音泉 翔眞を予想。チーム事情もあり多くのポジションを経験したがWBで能力を発揮したい。得点力も付けばブレイクスルーを果たせそう。左は昨季は8試合の出場だった佐々木 一輝を予想。
攻撃的なMFが多いがシャドーには昨季FPで最長の出場時間を得たNo.10花井 聖と昨季は負傷離脱もあったと思われるが12試合の出場にとどまった佐々木 陽次を予想。椎名 伸志も昨季シャドーで4得点を挙げるなど活躍した。碓井 鉄平は昨季はボランチを務め先発は12だったが23試合に出場した。ドリブラー戸高 弘貴は左サイドでプレーしたが攻撃センスは抜群。シュートなどキックの精度も高い。

[FW]
京都から完全移籍に移行した大野 耀平と昨季石﨑監督のもとで活躍した吉平 翼を軸に予想した。大野は競り負けない強さと高さがある。吉平は抜け目なくDFラインの裏を狙う動きや確実に決めるシュート力が武器。強烈なミドルも持つ。また故郷凱旋の大﨑 淳矢は主に2列目が主戦場だがシャドーは人材豊富。富山U-15出身の松岡 大智も同様か。189cm長身の2年目松澤 彰は昨季最終節に鋭いボレーを突き刺してJ初弾も決めている。昨季の10試合から出場を伸ばせるか。射水市出身の高橋 駿太は昨年の大怪我から復活を期す。今季初出場はJ3通算100試合出場の節目の時になる。


【2021シーズン目標】
優勝争い

…昨季は不本意な結果に終わったが、今季は複数クラブを上位カテゴリーに昇格させてきた石﨑監督やそのサッカーを体現できるだけの選手が揃う。クラブも社長としてJクラブ経営の経験豊富な
左伴 繁雄氏を迎え、昇格への本気を伺わせる。今季の有力な昇格候補の一つと言ってもいいだろう。