再びやってくる連戦の1試合目。土曜に8試合、日曜に1試合が各地で行われました。
先日アップした第5節を終えてのまとめで紹介した注目選手なども踏まえて、今節も振り返りましょう。

まずは順位表です。
LEAGUE TABLE #6
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秋田は見事な完勝で勝ち点18。さすがにここまで来るともはやその強さは偶然ではもちろんありません。攻守ともに非常に高いレベルにあります。
鹿児島が10位から5位まで浮上。沼津も3ポイントを加え2桁に乗せました。
一方でボトムハーフでは岩手が念願の今季初勝利を収め、勝点は4に。劇的な敗戦で唯一の未勝利となった讃岐が最下位に沈んでいます。


秋田をホームに迎えた藤枝は前半からゴール前のシーンは見せたものの両チームの守護神、杉本拓也(藤枝)と田中雄大(秋田)の好セーブもあり0−0のまま試合は推移。試合は60分、注目選手に挙げたFW齋藤恵太のスルーパスを受けた茂 平が落ち着いて流し込んで先制に成功。その後さらにCBの千田海人がコーナーから追加点を挙げます。終盤に谷澤、枝村と攻撃的な選手を投入するものの、そのまま秋田が見事に完勝。精度の高いプレーで決めきった秋田と決めきれなかった藤枝という印象が残りました。


両者負けたら連敗という、濃霧の中での八戸と沼津の一戦。試合は立ち上がりから沼津が主導権を握りました。今季平均総パス数がリーグ1位という沼津がショートパスを用いつつも、注目選手のDF尾崎瑛一郎の裏を狙ったロングボールなどを入れて多彩な攻撃を仕掛けました。後半に入ってからのPKの1点を守った沼津が勝点3を得ましたが、どちらに転んでもおかしくはない競った展開の試合でした。


古巣対決となる一戦にスタメン出場したFW武 颯は前半から右サイドの角度ないところから放ったシュートがDF雪江悠人に当たり、不運にもGKファンティーニ燦の頭上を越すループシュートのような形になり先制。福島はFWイスマイラが溜めて出したボールに抜け出したDF吉田朋恭のグラウンダークロスのこぼれ球を押し込んだMF池田晶生のゴールで同点。その後武のPK弾で逆転しそのまま守り切るかという89分、自陣で奪ってからのロングカウンター。トカチがドリブルで運びシュートは止められるもこぼれ球をイスマイラが押し込んで劇的な同点弾が決まりました。


大阪2連戦の鹿児島は16年間セレッソ大阪に在籍した酒本憲幸が大活躍。前半1分経たないうちにMF牛之濵拓の深い位置に侵入しての折返しを押し込み先制すると、その後15分でハットトリックを達成するという記録を残し、慣れ親しんだ長居でセレッソサポーターを驚かせました。その後も牛之濵拓、五領淳樹のミドルシュートが見事に決まり前半のうちに0−5と突き放し、後半はC大23が持ち直し攻め込まれるシーンも少なからずありましたがGK大西 勝吾のビッグセーブもあり無失点で大勝しています。


そのほか、未だ未勝利の讃岐はホームでFW谷口海斗のゴールにより先制を許すも後半ATに注目選手として挙げたFW栗田マークアジェイの劇的同点弾…となるはずが90+5分にまたも谷口がゴール前で落ち着いて決め讃岐は悪夢の敗戦。先の見えない状況が続く一方でようやく初勝利を挙げたのは岩手。前半から激しい攻防が続くものの決めきれず、両GKの見事なセーブもあり無得点で折り返すも一瞬の隙に抜け出したFW岸田和人がGKビクトルとの1対1を制して見事先制。その後失点で崩れがちだった守備陣も粘ってこれまで負けなしで来ていた相模原をアウェーで下して待望の今季初勝利です。昨季から続いていた勝ち無しは19試合でようやく止まりました。

鳥取はアウェーの今治に試合の主導権を握られる展開になりつつもチャンスをしっかりモノにして4連勝としています。必ずしもフルタイムの内容が良いとは言えない戦いもあった中できっちり勝点3を稼げているのは良いことかと思います。

FC岐阜は雨でピッチコンディションが非常に悪い中でしたが、長身の橋口拓哉がコーナーから先制弾を挙げるとMF中島賢星の見事なミドルシュートなどで3発快勝。足元のパスがつながらないためにロングボールを多用する両チームでしたがホーム岐阜が2連勝とし、2試合連続クリーンシートと守備も次節に向け好材料を得ています。


長野はホームにYS横浜を迎えての一戦。注目選手にも挙げていた10番の東が中心で試合をコントロールしつつ、右サイドの三田がきっちりとチャンスをモノにして2得点を挙げました。前半のうちに3点が入ったところでYS横浜もCKからFW柳雄太郎が見事に決め1点を返すものの直後にDF吉村弦が決め、スコアはそのままで終了となったものの後半も長野が試合の主導権を離さず。攻撃的サッカーを掲げる両チームの対戦は2018年9月(vs藤枝)ぶりとなる4得点の長野の快勝となりました。



第6節Team Of The Section
今節もデータと独断により選出したベストイレブンです。
例によってフォーメーションに当てはめるために本来のポジションではないこともありますのでご容赦ください。

GK 鈴木 智幸(岩手)

LSB 安在 達弥(沼津)
C  B 千田 海人(秋田)
C  B 石井 光輝(鳥取)
RSB 吉村 弦(長野)

DMF 田辺 圭佑(鹿児島)
DMF 中島 賢星(岐阜)
LSH 牛之濵 拓(鹿児島)
O  H 酒本 憲幸(鹿児島)
RSH 三田 尚希(長野)

C  F イスマイラ(福島)

ポイントですが、やはり毎回迷うのはGKです。秋田の田中雄大や見事なセーブを続けた相模原のビクトルなどいますが、ここはPKストップからチームの勝利を引き寄せた鈴木智幸ということにさせてください。
ほか、古巣相手のハットトリックを決めた酒本を含めて鹿児島の攻撃陣は非常に印象的でずいぶん偏りました。。
毎回サイドバックも迷うんですよね。何か試合後に「この選手は良い!」というのがあったらぜひ教えてください。


第6節 Best Goal
今回も派手さ、上手さ、距離…色々な面からのナイスなゴールが生まれましたが、今節のベストゴールは

玉城 峻吾選手(今治)のゴールを選ばせて頂きます!

左サイドのタッチライン際から桑島選手が浮いていた上原選手に見事な浮き球のパスを出すと、走り込んだ玉城選手が見事にファー側に狙い澄まして流し込んで行きました。結果的には敗れてしまいますが、一連の流れは非常に印象的でした。

試合のハイライトはこちらからご覧になれます。玉城選手のゴールは0:23辺りからです。



今節J3で生まれた全ゴールはこちらからご覧になれます。




第6節終了時点の個人成績


得点ランキング

①大石 治寿(藤枝):7得点/6試合

②坂井 大将(鳥取):4得点/6試合

②谷口 海斗(熊本):4得点/6試合

②武   颯(富山):4得点/6試合

⑤三田 尚希(長野):4得点/6試合


アシストランキング

①森島 康仁(藤  枝):5アシスト/6試合

②牛之濵拓(鹿児島):4アシスト/6試合

③中村 亮太(秋  田):3アシスト/6試合

③高崎 寛之(岐  阜):2アシスト/6試合

③三島 頌平(岐  阜):2アシスト/6試合

他14人

ラストパスランキング

①尾崎 瑛一郎(沼  津):19本/6試合

②上原   拓郎(今   治):17本/6試合

③牛之濵   拓(鹿児島):14本/6試合

③三島   頌平(岐   阜):12本/6試合

③松田詠太郎(相模原):12本/6試合