J3 MAGAZINE (J3マガジン)

サッカーJ3に特化した情報発信ブログです! クラブ情報や各節の見どころ・レビュー、移籍情報などを発信します。

    2020年07月


     現代のサッカーでは、最終ラインを高い位置まで上げてコンパクトな陣形を保つという志向の戦術がよく用いられます。
    個々の戦術の話はあまりしませんが、ハイラインは攻守にメリット・デメリットを当然もたらします。ボールを基本的に保持して攻撃したいチームが採ることが多いですよね。J1の横浜F・マリノスなどが採った戦術と言うことができるでしょう。ラインが高い分、中盤でボールを奪われ背後の広大なスペースに走った相手FWにボールを出されると一気にピンチになりかねません。
    そういったチームはそういう事故的な失点をある程度折り込みつつ、点を1点でも多く取って勝とうという意図があります。

    …「オフサイドをとられた数」はスタッツ上でもよく現れますが、逆に「相手からオフサイドを奪った数」というスタッツは何を示すでしょうか?
    ハイラインを敷くチームにとってボールロスト時にオフサイドを取れるか否かは失点に直結する事項です。相手チームが裏を狙うチームかどうか等にも影響されるでしょうが、このスタッツが多いチームは「ラインを高く設定してうまくオフサイドを取れている」と言えるのではないでしょうか。

    では、第7節までにJ3の全チームが相手から奪ったオフサイドの数が多い順に並べました。

    1位:鹿児島ユナイテッドFC….35回
    2位:Y.S.C.C.横浜……………...34回
    3位:いわてグルージャ盛岡…..29回
    4位:カターレ富山....................24回
    4位:ガンバ大阪U-23………….24回
    6位:カマタマーレ讃岐............15回
    7位:アスルクラロ沼津............13回
    8位:ロアッソ熊本...................12回
    9位:ヴァンラーレ八戸............11回
    9位:AC長野パルセイロ...........11回
    11位:福島ユナイテッドFC......9回
    11位:藤枝MYFC......................9回
    11位:FC岐阜...........................9回
    14位:ブラウブリッツ秋田......7回
    14位:セレッソ大阪U-23.........7回
    16位:ガイナーレ鳥取.............5回
    17位:FC今治..........................4回
    18位:SC相模原......................3回


    ということで、7試合で35回、1試合平均5回のオフサイドを奪った鹿児島が1位になりました。
    確かに今季は鹿児島のラインは高く、よくオフサイドになっているイメージがありました。
    次いでYS横浜や岩手と続き、最も少ないのは相模原の3回となりました。


    ついでに、第7節までの失点数で並び替えてみましょう。
    カッコ内は上のオフサイド奪取数での順位です。

    1位:Y.S.C.C.横浜(2).........................17
    2位:いわてグルージャ盛岡(3)..........15
    2位:ガンバ大阪U-23(4)....................15
    4位:藤枝MYFC(12)..........................14
    5位:セレッソ大阪U-23(15)..............13
    6位:鹿児島ユナイテッドFC(1)........12
    6位:カマタマーレ讃岐(6)................12
    8位:ヴァンラーレ八戸(9)...............10
    8位:福島ユナイテッドFC(11).........10
    10位:カターレ富山(5).....................9
    11位:ロアッソ熊本(8).....................8
    11位:アスルクラロ沼津(7)..............8
    13位:ガイナーレ鳥取(16)............... 7
    13位:AC長野パルセイロ(10)...........7
    13位:SC相模原(18)..........................7
    16位:FC岐阜(13).............................5
    17位:FC今治(17).............................4
    18位:ブラウブリッツ秋田(14)........ 1

    6位までにオフサイド奪取数1位〜4位のクラブが集まっており、ラインを高く設定しているぶんが失点に直結している可能性を指摘することができるでしょう。
    逆に、失点数の少ない方には鳥取や相模原、今治などオフサイド奪取数の少ないクラブが集まっており、守備時はラインを下げて裏を取られないような守備を敷いているとみることができるかもしれません。


    ただ、ここまでのところ鹿児島ユナイテッドFCやカターレ富山は第7節までに14得点とリーグ2位の得点を数えるものの、岩手などはオフサイド奪取数上位クラブは失点の割に得点が少なく、まだうまくハマっていない状況と言えます。このような戦術のチームは得点が取れないと苦しくなります。
    ただ鹿児島や富山も勝ちきれない試合が少なくなく、さらに相手を圧倒するような内容が求められると言えるかも知れませんね。

    ちなみに、1試合平均で「最もオフサイドを取られている」クラブはFC今治でした。それだけ裏への意識の高いFWがいるということも言えるかも知れませんが、1試合平均3.7回のオフサイドを取られています。
    確かに、オフサイド奪取数1位の鹿児島と最下位の今治の試合では、今治が8回ものオフサイドを取られていました。


    まだ第7節でリーグの大勢も定まってはいませんので参考程度で見ていただければと思いますが、データをもとに見てみるのも面白いかもしれませんね。


    (オフサイドの数はあっても『オフサイド奪取数』をまとめたスタッツが中々無いので全部数えました。確認はしましたが間違っている可能性も無くはないので参考程度にお願いします)


    カターレ富山は、カターレ富山U-18に所属する選手5名を2種登録したと発表しました。
    選手は2種チームに所属しながら、Jリーグ公式戦に出場することができるようになります。

    FW 玄 哉太 選手
    FW 里見 龍太郎 選手
    MF 向川 空斗 選手
    MF 益田 欧一 選手
    DF 橋場 尚貴 選手


    詳細はクラブ公式HPをご覧ください。
    カターレ富山U-18所属選手 2種登録のお知らせ
    https://www.kataller.co.jp/all/%e3%82%ab%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%83%ac%e5%af%8c%e5%b1%b1u-18%e6%89%80%e5%b1%9e%e9%81%b8%e6%89%8b%e3%80%802%e7%a8%ae%e7%99%bb%e9%8c%b2%e3%81%ae%e3%81%8a%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9b/


    YS横浜は、クラブマスコットキャラクターのデザインとその名前を一般公募すると発表しました。

    クラブは地域社会に密着した活動を続ける「そのシンボルとして、クラブが末永く愛着を感じてもらえるために、共にマスコットキャラクターを持つこととしました」と発表。
    作品の応募数、年齢、職業、デザインの経験、受賞歴の有無は問わないとしています。

    詳しい応募要項は以下のクラブ公式HPよりご覧ください。

    クラブマスコットキャラクター デザインと名称募集のお知らせ
    https://yscc1986.net/info/club/mascot_contest/


    SC相模原は、J1横浜F・マリノスからDF池田 航 選手が育成型期限付き移籍で加入すると発表しました。

    池田選手は横浜F・マリノスユースから今季トップ昇格となった19歳のサイドバックです。

    相模原には現在同じく育成型期限付き移籍で加入しているMF松田 詠太郎選手が在籍しており、今回2ケース目ということになります。

    選手情報
    池田 航(いけだ こう)
    ・生年月日:2001年7月4日(19歳)
    ・出身地:神奈川県
    ・身長/体重:177cm/70kg
    ・ポジション:DF

    ・経歴
     横浜F・マリノスプライマリー追浜
     横浜F・マリノスジュニアユース追浜
     横浜F・マリノスユース
     横浜F・マリノス

    ・Jリーグ成績
    出場:0試合
    得点:0

    ・代表歴
     U-18日本代表(2019年)



    クラブの公式発表は以下リンクよりご覧ください。
    池田航選手 横浜F・マリノスより育成型期限付き移籍加入のお知らせ(SC相模原 公式HP)
    https://www.scsagamihara.com/news/post/20200731001


    再びやってくる連戦の1試合目。土曜に8試合、日曜に1試合が各地で行われました。
    先日アップした第5節を終えてのまとめで紹介した注目選手なども踏まえて、今節も振り返りましょう。

    まずは順位表です。
    LEAGUE TABLE #6
    スクリーンショット 2020-07-28 23.09.19


    秋田は見事な完勝で勝ち点18。さすがにここまで来るともはやその強さは偶然ではもちろんありません。攻守ともに非常に高いレベルにあります。
    鹿児島が10位から5位まで浮上。沼津も3ポイントを加え2桁に乗せました。
    一方でボトムハーフでは岩手が念願の今季初勝利を収め、勝点は4に。劇的な敗戦で唯一の未勝利となった讃岐が最下位に沈んでいます。


    秋田をホームに迎えた藤枝は前半からゴール前のシーンは見せたものの両チームの守護神、杉本拓也(藤枝)と田中雄大(秋田)の好セーブもあり0−0のまま試合は推移。試合は60分、注目選手に挙げたFW齋藤恵太のスルーパスを受けた茂 平が落ち着いて流し込んで先制に成功。その後さらにCBの千田海人がコーナーから追加点を挙げます。終盤に谷澤、枝村と攻撃的な選手を投入するものの、そのまま秋田が見事に完勝。精度の高いプレーで決めきった秋田と決めきれなかった藤枝という印象が残りました。


    両者負けたら連敗という、濃霧の中での八戸と沼津の一戦。試合は立ち上がりから沼津が主導権を握りました。今季平均総パス数がリーグ1位という沼津がショートパスを用いつつも、注目選手のDF尾崎瑛一郎の裏を狙ったロングボールなどを入れて多彩な攻撃を仕掛けました。後半に入ってからのPKの1点を守った沼津が勝点3を得ましたが、どちらに転んでもおかしくはない競った展開の試合でした。


    古巣対決となる一戦にスタメン出場したFW武 颯は前半から右サイドの角度ないところから放ったシュートがDF雪江悠人に当たり、不運にもGKファンティーニ燦の頭上を越すループシュートのような形になり先制。福島はFWイスマイラが溜めて出したボールに抜け出したDF吉田朋恭のグラウンダークロスのこぼれ球を押し込んだMF池田晶生のゴールで同点。その後武のPK弾で逆転しそのまま守り切るかという89分、自陣で奪ってからのロングカウンター。トカチがドリブルで運びシュートは止められるもこぼれ球をイスマイラが押し込んで劇的な同点弾が決まりました。


    大阪2連戦の鹿児島は16年間セレッソ大阪に在籍した酒本憲幸が大活躍。前半1分経たないうちにMF牛之濵拓の深い位置に侵入しての折返しを押し込み先制すると、その後15分でハットトリックを達成するという記録を残し、慣れ親しんだ長居でセレッソサポーターを驚かせました。その後も牛之濵拓、五領淳樹のミドルシュートが見事に決まり前半のうちに0−5と突き放し、後半はC大23が持ち直し攻め込まれるシーンも少なからずありましたがGK大西 勝吾のビッグセーブもあり無失点で大勝しています。


    そのほか、未だ未勝利の讃岐はホームでFW谷口海斗のゴールにより先制を許すも後半ATに注目選手として挙げたFW栗田マークアジェイの劇的同点弾…となるはずが90+5分にまたも谷口がゴール前で落ち着いて決め讃岐は悪夢の敗戦。先の見えない状況が続く一方でようやく初勝利を挙げたのは岩手。前半から激しい攻防が続くものの決めきれず、両GKの見事なセーブもあり無得点で折り返すも一瞬の隙に抜け出したFW岸田和人がGKビクトルとの1対1を制して見事先制。その後失点で崩れがちだった守備陣も粘ってこれまで負けなしで来ていた相模原をアウェーで下して待望の今季初勝利です。昨季から続いていた勝ち無しは19試合でようやく止まりました。

    鳥取はアウェーの今治に試合の主導権を握られる展開になりつつもチャンスをしっかりモノにして4連勝としています。必ずしもフルタイムの内容が良いとは言えない戦いもあった中できっちり勝点3を稼げているのは良いことかと思います。

    FC岐阜は雨でピッチコンディションが非常に悪い中でしたが、長身の橋口拓哉がコーナーから先制弾を挙げるとMF中島賢星の見事なミドルシュートなどで3発快勝。足元のパスがつながらないためにロングボールを多用する両チームでしたがホーム岐阜が2連勝とし、2試合連続クリーンシートと守備も次節に向け好材料を得ています。


    長野はホームにYS横浜を迎えての一戦。注目選手にも挙げていた10番の東が中心で試合をコントロールしつつ、右サイドの三田がきっちりとチャンスをモノにして2得点を挙げました。前半のうちに3点が入ったところでYS横浜もCKからFW柳雄太郎が見事に決め1点を返すものの直後にDF吉村弦が決め、スコアはそのままで終了となったものの後半も長野が試合の主導権を離さず。攻撃的サッカーを掲げる両チームの対戦は2018年9月(vs藤枝)ぶりとなる4得点の長野の快勝となりました。



    第6節Team Of The Section
    今節もデータと独断により選出したベストイレブンです。
    例によってフォーメーションに当てはめるために本来のポジションではないこともありますのでご容赦ください。

    GK 鈴木 智幸(岩手)

    LSB 安在 達弥(沼津)
    C  B 千田 海人(秋田)
    C  B 石井 光輝(鳥取)
    RSB 吉村 弦(長野)

    DMF 田辺 圭佑(鹿児島)
    DMF 中島 賢星(岐阜)
    LSH 牛之濵 拓(鹿児島)
    O  H 酒本 憲幸(鹿児島)
    RSH 三田 尚希(長野)

    C  F イスマイラ(福島)

    ポイントですが、やはり毎回迷うのはGKです。秋田の田中雄大や見事なセーブを続けた相模原のビクトルなどいますが、ここはPKストップからチームの勝利を引き寄せた鈴木智幸ということにさせてください。
    ほか、古巣相手のハットトリックを決めた酒本を含めて鹿児島の攻撃陣は非常に印象的でずいぶん偏りました。。
    毎回サイドバックも迷うんですよね。何か試合後に「この選手は良い!」というのがあったらぜひ教えてください。


    第6節 Best Goal
    今回も派手さ、上手さ、距離…色々な面からのナイスなゴールが生まれましたが、今節のベストゴールは

    玉城 峻吾選手(今治)のゴールを選ばせて頂きます!

    左サイドのタッチライン際から桑島選手が浮いていた上原選手に見事な浮き球のパスを出すと、走り込んだ玉城選手が見事にファー側に狙い澄まして流し込んで行きました。結果的には敗れてしまいますが、一連の流れは非常に印象的でした。

    試合のハイライトはこちらからご覧になれます。玉城選手のゴールは0:23辺りからです。



    今節J3で生まれた全ゴールはこちらからご覧になれます。




    第6節終了時点の個人成績


    得点ランキング

    ①大石 治寿(藤枝):7得点/6試合

    ②坂井 大将(鳥取):4得点/6試合

    ②谷口 海斗(熊本):4得点/6試合

    ②武   颯(富山):4得点/6試合

    ⑤三田 尚希(長野):4得点/6試合


    アシストランキング

    ①森島 康仁(藤  枝):5アシスト/6試合

    ②牛之濵拓(鹿児島):4アシスト/6試合

    ③中村 亮太(秋  田):3アシスト/6試合

    ③高崎 寛之(岐  阜):2アシスト/6試合

    ③三島 頌平(岐  阜):2アシスト/6試合

    他14人

    ラストパスランキング

    ①尾崎 瑛一郎(沼  津):19本/6試合

    ②上原   拓郎(今   治):17本/6試合

    ③牛之濵   拓(鹿児島):14本/6試合

    ③三島   頌平(岐   阜):12本/6試合

    ③松田詠太郎(相模原):12本/6試合

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